**①ゲームとしての評価**
評価対象のカードのゲームとしての評価は、**星4つ**とします。
エンテイは、古代能力「Θ(シータ)ダブル」により、1ターンに2回攻撃することができます。これは、当時としては非常に強力な能力であり、多くのプレイヤーに使用されました。また、炎エネルギーを1枚しか要求しないため、エネルギー加速を容易に行うことができました。
しかし、エンテイの攻撃力は、120ダメージと、当時のスタンダード環境のトップメタである「レックウザGX」や「ゲッコウガGX」のHPを突破するにはやや物足りないものでした。また、逃げるエネルギーが3枚と重く、攻撃したあとにベンチに戻すのが難しいという欠点もありました。
これらの欠点を補うためには、エネルギー加速やHP回復などのサポートカードを駆使する必要がありました。そのため、エンテイを採用するデッキは、相性の良いサポートカードを多く採用する必要があり、デッキ構築に制約がありました。
それでも、エンテイは、強力な能力と炎エネルギー1枚の消費という魅力的なカードであったため、多くのプレイヤーに使用され、当時のスタンダード環境で活躍しました。
**②ポケモンとしての歴史**
エンテイは、1999年に発売された第1弾拡張パック「Base Set」で初登場しました。初代ポケットモンスターゲームの「赤・緑」にも登場しており、その炎の力で多くのプレイヤーを魅了しました。
その後、エンテイは、さまざまなポケモンカードゲームのシリーズで登場しています。2013年には、XYシリーズの「XY」で、古代能力「Θ(シータ)ダブル」を持つカードが登場しました。このカードは、当時のスタンダード環境で活躍し、エンテイの人気は再燃しました。
2022年には、VSTARシリーズの「VSTARユニバース」で、VSTAR形態のエンテイが登場しました。VSTAR形態のエンテイは、古代能力「Θ(シータ)ダブル」に加えて、強力なワザ「フレア・ブレイク」を持ち、VSTARデッキで活躍しています。